角度精度±0.2秒以下での角度測定・加工
目的に応じた各種角度測定器によって測定保証することで、高精度な角度の加工が可能です。 当社では角度国家標準器技術で±0.2秒以下での角度測定を実現しています。
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テクニカルの超高精度角度測定
角度国家標準器技術で±0.2秒以下
当社では、産総研様の技術であるSelfAテクノロジーを用いたエンコーダーを内蔵した回転テーブルと超高精度オートコリメータを組み合わせた装置を製作し、角度国家標準器と同じように自己校正を行うことにより角度精度±0.2秒以下での角度測定を可能としました。この測定器により、±0.2秒以下の角度精度での加工が可能となりました。

SelfA内蔵の超高精度角度測定器


テクニカルでは製品の各面の中心同士で角度を測定しています
SelfAで測定しなければならないような微小な角度の測定の場合は面の面精度も影響します。
当社では角度測定の際には測定対象の面同士の中心で測定を行っております。

角度基準となる組み立て調整用の90度基準ブロックを測定しています。
産業技術総合研究所の校正証明書
産業技術総合研究所の国家角度標準器と当社超高精度角度測定器の二次標準に用いられた高精度ロータリーエンコーダ:ハイデンハイン RON905
産業技術総合研究所 校正証明書
ポリゴン角度測定報告書
産総研の角度国家標準器
産業技術総合研究所、工学計測標準研究部門で開発された角度国家標準器(写真)は、等分割平均法を用いた角度の自己校正法に基づく角度校正原理により、ロータリーエンコーダーを不確かさ0.01秒で高精度に校正する能力があります。さらに、産総研ではこの原理を組み込んだインテリジェントなロータリーエンコーダーが、自己校正機能付きロータリーエンコーダー「SelfA」として開発されました。SelfAは、角度誤差を自ら検出し補正することで不確かさ0.1秒の精度を達成することが可能です。
産業技術総合研究所はアメリカ国立標準技術研究所(NIST)やドイツ国家標準件研究機関(PTB)などと並び、世界の主要な国家標準機関です。世界レベルの標準規格の連携を取っています。


ご参考リンク
自己校正機能で角度誤差を出力するロータリーエンコーダ(角度誤差の定量的な把握で角度制御の精度を向上)
ロータリーエンコーダに角度標準は必要か角度偏差の「見える化」を可能にしたロータリーエンコーダの開発