テクニカルの外観規格について
軍仕様に耐えられる高品質かつ高信頼性の目標を達成するために設計された、当社のMIL規格(ミリタリースペック)です。詳しい仕様、規格は以下をご覧ください。
外観規格について
光学部品表面のキズなどの許容量を定めた外観規格は主に米軍MIL規格をベースにして各社社内規定により設定されていますが、その数値の解釈は各社異なっています。
下記仕様は、MIL 規格での検査で依頼される内容を当社の社内規格としてまとめたものです。 お客様から要求される外観規格の仕様を間違えないようにする為、お見積の段階で外観規格をμm 単位にてお知らせし、ご確認いただいております。 MIL 規格とは別に、スクラッチ、ディグをμm で指定していただければそれを優先させていただきます。
スクラッチ(キズ幅)の仕様
MIL規格は下図の通り、大きく分けて3種類が運用されております。
当社の標準は②となっておりますが、どの仕様にも対応させていただいております。

- 許容限界寸法内キズ幅:上限10%
- 計算上無視できるキズ幅:下限20%
1. 許容寸法を超えたスクラッチのある物は計算以前に不合格となる
実際の検査作業中に各々のキズ幅を測定することは困難な為、発見されたキズが外観欠陥見本のどのランクに該当するか、目視検査を行って判断する。極めて悩む時は顕微鏡で測定する。
2. スクラッチの中に上限(許容限界寸法内キズ幅)を含まない場合の計算

3. スクラッチの中に上限(許容限界寸法内キズ幅)を含む場合の計算

ディグ(ポツの直径)の仕様

- 許容限界寸法内ポツの直径:上限10%
- 計算上無視できるポツの直径:下限20%
1. 許容寸法を超えたディグのある物は計算以前に不合格となる
2. 許容限界内ディグ(許容限界寸法内のポツの直径)が2つ以上あって、その距離が20mm以上離れていなければ、不合格となる
3. 任意のΦ20の範囲内の中に上限(許容限界寸法内のポツの直径)を含んだディグがない場合、及び、1個だけ含んだ場合の計算

4. ディグの長さが幅の3倍を超えるものは、スクラッチとして取り扱うこととする
MIL規格には深さの定規がない。
四角い基板を円形にした場合の直径の換算表





外観規格での考慮事項
光源
当社の外観規格では大きく2種類の光源で検査を行っております。
スクラッチ幅21μm までの太い傷は、100W電球での検査を行っております。
スクラッチ幅15μm より細い傷や小さな製品は、実体顕微鏡での検査となり、LEDのスポットライトでの検査をしております。
もし、光源についてご指定があるようであれば事前にお知らせください。検査可能か検討いたします。