0.15mm角のARコート付きPBSも製作可能
平面基板、プリズム、異型加工品など様々な製品にいろいろな種類のコーティングが可能です。
コートは、外注となりますが、多くのコート会社に協力をしていただき、最終仕様までの保証をしてお出しいたします。面精度保証に関してはコート前での保証とさせていただいております。ご了承ください。また、高反射率のミラーの面精度を測定するためのZygo社のダイナフレクトコート付の干渉計用のλ/40の基準原器を保有しており、高反射率のミラーの高精度での面精度の測定が可能です。
測定装置
日立 | U-4000,U-4100,UH-4150 |
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日本分光 | V-550,V-670,FTIR-4100 |
オリンパス | USPM―RU |
コート付き微小プリズム
1辺が0.15mmのビームスプリッタです。外周4側面ARコート、接合面PBSコートの接合品です。このような微細加工品へのコートも可能です。
各種コート
反射防止膜(ARコート)
ガラス表面での反射を防止するコートです。波長帯域、反射率、入射角などに合わせたコートを施します。
反射膜
波長帯域により反射膜の材質が変わります。アルミや金などが多く用いられます。また、保護膜はSiO2やMgF2などが用いられます。
偏光膜
P偏光、S偏光の特性を活かしたコートをします。特定の偏光成分を透過または反射したり、P、S偏光の強さの割合を決めます。
各種フィルター
光の強さを決めるNDフィルター、特定の波長を境にして反射・透過を分けるダイクロイックミラー、特定の波長帯域を透過させるバンドパスフィルター、特定の直線偏光を透過させる偏光フィルター、赤外線カットフィルター、紫外線カットフィルターなど様々な機能を持つフィルターが製作可能です。
パターニング
ガラス基板上に様々なパターンを加工することができます。半導体などのパターン照射に使用するフォトマスクや、透過光の形状を作るためのマスクに使われます。
撥水膜・親水膜
水分や油分の付着などが問題になる場所などで使用されます。カメラなどのレンズの前に設置しできるだけ映像に水滴や曇りの影響が出ないようにします。
透明電導膜(ITO膜)
液晶基板などのガラス表面に電極として使われています。その他ガラス基板の透明なヒーターとして基板を加熱することでガラスの曇りの防止をしたり、理化学実験機器などの透明ヒーター装置として使用されます。
各種コート例
ご依頼時のお願い
- コーティングのご依頼の際は、①使用波長帯域、②入射角、③反射率(透過率)、④偏光特性、⑤有効範囲をお知らせください。より詳細な仕様が必要になった場合はあらためて仕様の確認をいたします。
- 平面基板などで表裏に別々の特性のコーティングをする場合で、見かけ上区別をしづらいものなどは、側面に矢印などで方向が分かるような印を付けるご要望などが多いため、どんな印をどちらの方向に付けるかをご指示ください。
- コート面にはコートシロといって、コートの際に装置に固定するための治具を付ける場所が必要です。コートシロにはコートが付きません。コートをご検討の際には外周から1mm程度をコートシロとしてお考えいただくようお願いいたします。全面にコートが必要な場合(小さな製品など)は予め、全面にコートが必要なことをお教えください。
- 当社ではコート後の面精度保証は行っておりません。コート前での面精度保証となります。