超高精度のプリズムを利用した世界特許製品
クロビットは当社の精密プリズムを組み合わせて製作する世界特許製品です。 画像検査装置やレーザーマーキングの分野で革新的な技術として広く活用されています。 ガラスの光路長補正機能を用いて多面を同時にピントを合わせて撮像、レーザーマーキングが出来ます。 装置の簡素化、低コスト化、省スペース化、タクトの改善に新たな方法をご提案します。
世界特許技術
クロビット説明動画
各種クロビット
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マイクロ・クロビット
微小な対象物の多面の検査、観察、写真・動画の撮影など、顕微鏡、マイクロスコープにお使いください。
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刃先クロビット
使い勝手の良いシンプルなクロビットです。
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カニ足クロビット
ワークの向かい合わせの2面を1つの画像に集約するクロビットです。
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棒状クロビット
距離の違う段差を1台のカメラで同時に撮影可能です。
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120度3分割クロビット
比較的直径の小さい円筒の外周を120度置きに3分割して撮影することが可能です。
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2回反射クロビット
搬送経路を確保しやすいクロビットです。
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上下2面クロビット
ワークの上下面を同時に撮影することが可能です。
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円錐クロビット
円錐状のクロビットで、穴や円筒の内側を扇状に撮影することが可能です。
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複合クロビット
様々なクロビットを組み合わせて複数の面を同時に撮影するクロビットも製作できます。
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クロビットなどの応用例
クロビットの様々な応用例をご紹介します。
クロビットの照明方法
クロビットの形状やワークの表面状態や何を検出するかなどさまざまな要件があるため、一概にこの方法がよいという方法はありません。いろいろ試していただいているというのが現状です。ただ、クロビットを使わない状態で検出できない欠陥は、クロビットを使っても検出できませんので、まずはその欠陥はどんな照明を使いどのように光を当てることで検出できるかを事前に把握しておくことが重要です。
これまで、同軸落射照明やドーム照明などが多く使われています。ただし、同軸落射照明の場合には、ガラス表面での光の反射があるため、画像のコントラストが落ちます。このため、コスト高にはなりますがARコート(反射防止コート)をお勧めしています。また、クロビット自体でも砂摺り面を光の散乱に利用したり、光路に使わない部分を透明にして照明光を透過させることも可能です。
クロビットの取扱いについて
1.清掃について
柔らかい布やコットン紙で軽く拭いてください。できれば、アルコールやアセトンなどを含ませて拭いていただくと油分などが取れやすくなります。
当社で使用しております清掃用の用紙を小分け販売しております。
プリズム清掃用紙の購入
2.使用環境
高温の環境で使用する場合や急激に温度変化のある場所で使用する場合には予めお知らせ下さい。埃や液体が付着する環境でのご使用はお控え下さい。
3.その他
光学部品は水分などの汚れなどが付いたまま放置すると化学反応を起して、白く変色したりしますのでできる限り清潔にしてください。 また、ガラスは衝撃などで破損しやすいため、特に角の部分をぶつけたりしないようお気をつけ下さい。
クロビットの価格について
クロビットは基本的に特注品ですのでその都度お見積を出させていただきます。光学製品はまとめて加工する工程が多くあります。このため、同じ形状のものを多く作ると単価がかなりお安くなります。傷、破損などの予備を考慮して少し多めの個数を製作したほうがお得です。また、初回のみ設計費をいただいております。
一般的に光学部品はその精度(寸法、面精度、角度精度など)や、研磨面の数、加工の難易度、治具の有無などにより価格が変わってきます。クロビットも製作する部品の種類が多いと高価になります。 できるだけシンプルな形状のものを多用することをお勧めいたします。
クロビットのサンプルについて
当社では随時クロビットのサンプルのお貸出しをしております。ご相談案件にジャストフィットする場合は少ないですが、ご検討いただくクロビットの性質の把握や照明方法の検討などにご活用いただけます。お打合せをさせていただきながら、サンプル品のお貸出しのご提案をさせていただきます。 また、「クロビットがどんなものか見てみたい」というような場合でもお貸出しいたしますので、お気軽にお申し付け下さい。
クロビットご相談の際の考慮事項
クロビットをご相談いただく際に、ある程度の要件をお伺いしなければなりません。予め、ご準備いただければ助かります。 以下の全ての条件を把握する必要はございません。不明な点はお打合せをさせていただきながら決めてまいります。 また、固定方法等もお客様のご用件をお伺いしながら金具などへの接着を含めたご提案をいたします。 材質を合成石英にさせていただいた場合、輸出の可能性の有無ついてお知らせいただければと思います。
画像検査、レーザーマーキング共通
1.ワークの形状・寸法
- ワークの形状や寸法をお知らせ下さい。
- レーザーマーキングの場合は、印字範囲もお知らせください。
- 複数種類のワークを想定している場合は、すべてのワークの形状や寸法をお知らせください。複数のワークでクロビットを共通に使用できる場合もあります。
2.撮像面もしくはマーキング面と装置の設置方向
- ワークのどの面をどの方向から撮像もしくはマーキングしたいかをお教えください。
- 印字面に対してカメラまたはレーザーマーカーがどちらの方向に置かれるかお教えください。
3.レンズについて
- 画像検査、レーザーマーカー共にテレセントリックレンズとの組合せを推奨しております。
- CCTV レンズを使用した場合は、光路が想定の通りに進まないため、ご提案が出来ない場合があります。
- 画像検査の画角は、クロビットのご提案時に決まりますので、その後でレンズを選定してください。
4.ワークの搬送系について
- ワークをどのように搬送させるか、予め決まっている場合はお教えください。
- クロビットを置けない場所、方向などがあれば、予めお教えください。
5.クロビットの固定について
- 当社では、クロビットを金属の取付金具に接着してお出しすることも可能です。先にたたき台をご提案して、修正いただくことも可能です。
- クロビットのみでお納めすることも可能です。その場合は、クロビットの固定をお気をつけください。締め付けたりすると割れる場合があります。 また、接着する場合は光学的に使用する面(入射・出射面、反射面)は、接着に使用しないでください。
6.使用波長について
- 使用する光の波長をお教えください。大きく分けて、可視光域、紫外線、赤外線のどれを使用するかお知らせください。
- レーザーマーカーの場合、YAG、YVO4(1064nm)、グリーンレーザー(532nm)および可視光域のレーザーが対象となります。CO2 レーザーには使用できません。
7.煤塵の処理について
- 画像検査、レーザーマーキング共、光学的に使用する面(入射・出射面、反射面)は、きれいにしてください。 特にレーザーマーキングの場合は、ワークから発生する煙や埃などがクロビットに付着することを防止するため、ブロアーファンなどでの空気の吹きつけで煤塵の付着を極力防ぐようご配慮をお願いしています。 また、出来る限り照射面とクロビットは離すようにお願いしております。