搬送経路を確保しやすいクロビット
斜め上方からワークの側面を撮像します。 ほとんどの場合、ワークの上方にクロビットが配置されますので、クロビットがワークの搬送を阻害する心配がありません。 ワークを見下ろす角度は任意の角度にすることは可能ですが、通常は水平から45 度、30 度の角度にすることが一般的です。
2回反射クロビット紹介動画
3面同時撮影
45度3面同時(45度2回反射クロビット)
ワーク斜め上方からの画像と素通し正面の画像を同時に撮影することが可能です。
右図は斜め45度から円筒形のワークの側面を見下ろした左右2面の画像と、中央素通しの画像の3面の画像を撮影しています。
ワークの搬送経路は円形になっており、クロビットが搬送経路の障害にならないよう設置されています。1ステージでワークの半分を検査できますので、2ステージで全周の検査が可能です。
30度3面同時(30度2回反射クロビット)
下図はフープ材での連続したワークの側面を斜め30度から見下ろした左右の2面と素通しのワーク上面の画像の3面の画像を撮影しています。
フープ材の搬送経路の障害にならないよう設置されると同時に出来る限り浅い角度で側面を撮像するため斜め30度のクロビットを使用しています。
斜め30度のクロビットは、斜め45度のクロビットに比べると高価になります。これは、ワークからの光路中で全反射のできない部分に反射コートをしているためです。
鋭角2面同時(鋭角2回反射クロビット)
このクロビットはワークの窪みや座グリの壁面を斜め上から撮影することが可能です。
搬送系やタクトの制約から、クロビットをワークの中に差し込むことができない場合に使われます。
クロビットはワークの上方に離れて設置されていますので、ワークの搬送を妨げずに済みます。
斜めから見下ろす角度は自由に設定できます。ただし、急峻に見下ろすため、視野の上と下の面でのピントのズレが顕著になりますので、レンズはできるだけ被写界深度の深いレンズをお選び下さい。
多面分割(多面分割クロビット)
このクロビットは円筒形や丸いワークの外周や内周を斜め上方から分割して撮影することが可能です。
前述の2回反射クロビットを複数配列します。素通しのピントと内外周のピントを合わせることができます。
撮影画像の例
45度2回反射6分割クロビットで撮影した画像をご参考までに掲げます。
カメラ:アートレイ ARTCAM-500MI(1/2.5 型)
レンズ:ヴイ・エス・テクノロジー VS-TCM01-180
照明:ユーテクノロジー UNSL-73W100