技術や製品についてのよくある質問
お客様からいただくよくある質問を掲載しております。お問い合わせの際の参考に、ぜひご確認いただければ幸いです。
一般的なお問合わせ
何個から加工可能ですか︖
1個からでも加工可能です。
まずは概算で構わないのでおおよその金額と納期を知りたいです。
社内システムの都合上、概算での回答は行っていません。(見積時に工程も決めて積算を行うためです)
納期も含め、正式な見積書の形で回答させていただきます。
光学部品を購入するのが初めてなので、どのように依頼すればよいかわかりません。
どのようなことをしたいか、簡単な図(ポンチ絵:手描きでも結構です)をお送り下さい。
電話やメール等でお打ち合わせを行って仕様決めを行います。
ガラス以外の材料の加工はできますか?
一般的な光学ガラスや石英の他にもサファイア等の結晶材料、セラミックス、一部金属等の材料も加工可能です。
実績の無い材料でもサンプルをご提供いただければ、テスト加工にチャレンジいたします。
(テスト加工は原則無償で対応)
仕様決めのために打ち合わせをしたいので来てもらえませんか。
原則電話またはメールでのやり取り、もしくはテレビ会議での対応とさせていただいております。
購入した製品を海外に輸出する場合に必要な書類は添付可能ですか。
非該当証明書やRoHSやMSDS等各種規制に関する書類の添付をご希望の場合は、見積ご依頼の際にお申し付け下さい。
購入した製品の材料証明書が必要です。後追いで発行してもらえますか?
材料証明書はメーカーから材料を購入する際に発行をお願いしているものですので後追いで発行することができません。
必ず見積ご依頼の際にお申し付け下さい。
最寄りの販売代理店を知りたい。
当社の製品はクロビットも含め代理店を設けておりません。
通常は当社との直接のお取引とさせていただいておりますが、取引口座が無いなどのご事情で商社様に仲介いただくことも可能です。
その場合はお客様が普段お付き合いされている商社様をご紹介下さい。
なお、ホームページ上で在庫品販売させていただいているものも含め、全ての製品の価格は当社出荷時のお値段となっております。
商社様経由でご購入いただく場合の商社様販売手数料はお客様にてご負担をお願いしております。あらかじめご了承下さい。
手持ちの材料を支給するので加工してもらえませんか。
加工可能です。その場合、加工の歩留まりを見込んで多めのご支給をお願いしています。
また、加工時に材料を破損させてしまった場合の材料の補償・弁償は原則できかねます。
もし材料の補償をご希望される場合は、必ず見積をご依頼される際にその旨をお知らせ下さい。(ご注文後の対応はできかねます。)
クロビットについて
クロビットとプリズムは何が違うのですか?
クロビットも広い意味ではプリズムに含まれます。
ただ、反射や屈折を利用して光路を折り曲げるのが主な目的となるプリズムに対して、クロビットはそこに光路長の補正という考え方が加わります。
ひとつの対象物に対して、ひとつのカメラあるいはレーザーマーカーを使って複数の方向から撮像あるいは加工を行う場合に生じる光路長の差分を空気よりも屈折率が高い、ある一定の長さの媒質(主にガラス)を通すことで他の方向の光路長と揃える機能を与えるのがクロビットなのです。(※「クロビット」「Chrovit」は株式会社テクニカルの登録商標です。)
クロビットに標準品はありますか?
標準品はございません。
クロビットは、対象物の寸法/形状・どの方向から画像を撮るか/レーザーを照射するか・対象物との位置関係をどのようにするか等の条件によってその設計が大きく変わります。
そのため、原則カスタムメイド品となってしまいます。
購入前にテストしてみたい。サンプルの貸し出しは可能ですか。
ご希望の仕様に100%合わせることはできませんが、在庫があるサンプルの中からご希望に近いものをお貸し出しすることは可能です。
クロビットには必ずテレセントリックレンズを組み合わせなくてはならないのですか?
原理上、CCTVレンズなどテレセントリックレンズ以外のものと組み合わせることは不可能ではありませんが、設計が難しくなるためコストが上がる可能性があります。
テレセントリックレンズは、メーカー・機種を問わず光路はレンズの中心軸に平行になります。そのため、クロビット内部で光路を取り回す際の角度の構成が30度・45度・60度などの一般的なプリズムと同様の形状で製作できる場合がほとんどです。 また、後からレンズを選択し直すことも可能です。
これに対して、CCTVやマクロレンズなど非テレセントリックなレンズはメーカー・機種によって光線の振る舞いは全く異なるため、それぞれのレンズに合わせた設計が必要となります。
しかしながら、一般的にはレンズメーカー様からレンズの設計情報を開示いただくことは不可能なため、クロビットを組み合わせた際の完全な光線の追跡ができません。
あくまでもレンズの焦点距離や画角や視野サイズなどカタログ上で公開されている情報を基にして設計することになるため、想定している画像の見え方と実際の画像が異なる可能性もあります。
この点をあらかじめご了承いただいた上で対応させていただくことは可能です。
また、クロビットの形状が変則的な角度で構成されることも多いため、製品とは別にイニシャル費用として各種治具代が発生する場合もございます。
形状が異なる複数種類の対象物をひとつのクロビットで見ることはできますか?
クロビットの設計は、対象物の形状と位置関係で決められてしまいます。
そのため、対象物とクロビットは1対1の対応となります。
しかしながら、組み合わせるレンズにある程度の被写界深度があれば、対象物の形状が変わっても対応できる場合もございます。
クロビットに組み合わせるレンズやカメラ等も販売していますか。
弊社で販売しているのは、クロビットあるいはクロビットを機器に組み込むための治具類を接合した光学ユニットのみとさせていただいております。
レンズやカメラ、PC等の周辺機器はお客様にてご用意下さい。
レーザーマーカーにクロビットに組み合わせる場合、どの波長のレーザーが使えますか。
使用する材料が透過できる範囲、近紫外線~可視光線~近赤外線であれば使用可能です。
CO2(炭酸ガス)レーザーはガラスが透過できない波長のためご使用いただけません。
テクニカルの他にクロビットを作っているメーカーはありますか?
ありません。当社のクロビットは国内外で特許を取得しており、名称は商標登録済みの製品です。
当社が製造した製品以外にクロビットの名称を使うことはできません。
「クロビット」とはどういう意味ですか?
複数の画像に同時に焦点を合わせることから “Synchronous Multi-vision” を語源とした造語です。辞書にも載っていません。
表面品質比較判断プレートについて
サンプルを借りることはできますか。
できます。ただし、サンプルは在庫に限りがございますので、ご依頼のタイミングによっては数日~数週間程度お待ちいただく場合もございます。
表面品質比較判断プレートに別なパターンを付けてもらうことはできますか。
特注仕様での製作は可能ですが、大幅にお値段が上がります。
測定・検査について
面精度と表面粗さは何が違うのですか?
通常、光学部品の世界では、面精度は製品の光学面の全体または一部の有効範囲(数mm~数百mm)におけるうねり(PV値)を指しており、測定に使用されるレーザー干渉計の基準波長λ(ラムダ:一般的には632.8nm)に対する分数または倍数、または干渉縞(ニュートンリング)の本数で表現されます。
数値の表現は異なりますが、機械部品などの幾何公差における平面度とほぼ同義です。
これに対して表面粗さは光学面のごく一部の狭いエリア(当社では0.11mm×0.14mm)での微細な凹凸を指します。
面精度はカメラや望遠鏡など結像系の光学機器に、表面粗さはレーザーを用いる機器などで、それぞれ重要視されるパラメーターです。
製品の測定・検査は抜き取りで行っているのですか?
弊社では、製品は全数検査を行い合格したもののみ出荷しております。抜き取り検査は行っておりません。
ただし、通常添付しているデータはご注文いただいた数量に応じた割合で個々に紐付けられない代表データとなります。
個々の製品と紐付けられたシリアルデータ添付をご希望の場合は、見積ご依頼の際にお申し付け下さい。
手持ちの光学部品の測定だけをお願いすることはできますか?
測定のみも有償にて承っております。費用は測定内容やご支給いただく品物の数量によっても異なりますので、事前にご相談下さい。
在庫品販売について
在庫状況を知りたい。
電話、メール、またはお問い合わせフォームからお問い合わせ下さい。
在庫品の納期はどのくらいですか?
ご注文をいただいてから最短2営業日程度で出荷いたします。なお、在庫切れの場合は2週間程度お時間をいただきます。
在庫品販売で扱っているプリズムにコートを追加してもらうことはできますか?
別途お見積となりますが、コート仕様をお知らせいただければ対応可能です。
在庫品販売の製品に検査データは添付されますか?
通常は、直近で製作したロットの代表データを添付いたします。
お納めする商品と一対一対応の測定データ(シリアルデータ添付)をご希望のお客様は、別途お見積をいたしますのでご購入の前にメールにてお問い合わせ下さい。